産業廃棄物業界に就職したばかりの新入社員の方や、総務課に配属になり廃棄物を担当することになった人に向けた廃棄物を理解するための情報サイトです

優良な産廃業者を見分けるための4つの方法|不法投棄されないために

優良な産廃業者を見分けるための4つの方法|不法投棄されないために

みなさんこんばんは。

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少しでも有益な情報をみなさんにお届けできるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします。

 

さて、今回のテーマは優勝な産廃業者の見分け方についてです。最近では外食産業の廃棄物がスーバーに流通してしまったことが問題になりました。この場合は廃棄物処理業者に非があるのですが、こういった場合でも法律上責任が問われるのは排出事業者になっています。被害に遭ってしまった外食産業では食品廃棄物を汚泥と混ぜることで商品価値をなくしてから廃棄するように社内の業務内容を変更することで対応したようです。こういった事例を自社に関係ないこととせず他山の石としたいですね。

このページをご覧の方におすすめの記事を紹介します。

 

廃棄物業界に勤めている者の一人として、産業廃棄物についてしっかりと理解してもらえるよう頑張ります。

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優良な産廃業者を見分けるための4つの方法|不法投棄されないために

優良な産廃業者を見分けるための4つの方法|不法投棄されないために

産業廃棄物が不法投棄されてしまうリスクの重さ

以前の記事「廃棄物処理法とは?|廃掃法・許可区分・違反と罰則について」でも取り上げていますが、廃棄物の処理責任はあくまでも排出事業者側にあります。

産業廃棄物の収集運搬や処分の委託が難しい業務なのは、自社にとってコストとなる廃棄物の収集運搬・処分費用を削減したいという思惑と、不法投棄されてしまった場合のリスクを軽減する保険という観点のトレードオフが成立していることです。廃棄物の収集運搬や処分の委託は、発注する側である排出事業者にイニシアチブがあります。ただ、コストの削減を最も重要な課題とした場合には廃棄物が不法投棄されるリスクも増してしまいます

昔から何度も問題になっているにも関わらず廃棄物の不法投棄や不正処理がなくならないのは、単純に不正な処理をすればするだけ廃棄物収集運搬業者や処分業者の利益が増えるからという理由があります。

廃棄物を適正に処理しようとした場合、どうしてもある程度のコストがかかってしまいます。不法投棄や不正処理には廃棄物の業の許可を停止するという厳しい処分がされるのですが、利益のみを重視するとどうしても不法投棄や不正処理の魅力が高まってしまうという現実があります。

こういったリスクを低減するためには、廃棄物の収集運搬や処分を委託する業者には企業として健全である安心・安全な廃棄物業者を選定するのが一番です。ただし、廃棄物の処理業者は営業マンもネガティブな情報に非常に気を使って対応しているため、どうやって安心・安全な廃棄物業者を探せばいいのか分かりづらいというのが正直なところではないかと思います。

そこで、産業廃棄物業界に就職したばかりの新入社員の方や、総務課に配属になり廃棄物を担当することになった人のために、優良な産廃業者に共通する4つの特徴について紹介していきます。

 

優良な産廃業者に共通する4つの特徴について

優良な産廃業者を見分けるための4つの方法|不法投棄されないために

優良な産廃業者に共通するのは「予算が正確に見積もれること」「契約書の対応が速いこと」「見積もりが単価で出ること」「よりよい廃棄物の回収について提案があること」です。また、いくつかの産廃業者に見積もりを要求するいわゆる相見積もりをすることで、自社の廃棄物の運搬費用や処理費用の相場感を把握しておくことも非常に重要です。また、当社でやっているコンサルティングサービスでは、廃棄物処理業者の得意分野・不得意分野をしっかり把握した上での廃棄物処理費用削減コンサルティングも行っています。こういった業者に廃棄物の処理を依頼するのも1つの方法となります。

特徴1:排出事業者の予算設定を正確に見積もることができる

排出事業者のみなさんにも廃棄物にかけることができる費用には限りがあるはずです。優秀な産廃業者の営業マンはそこをしっかり把握しています。なので、担当者の方から予算状況についてもヒアリングをし、プランを示してくれるはずです。

予算の額や廃棄物の数量によっては、全てを回収・処分するのではなく一部の回収に留めるといった選択が必要になることもあります。こういった提案をしっかりしてくれるのかをチェックしてください。ただし、下で紹介している単価見積もりの場合は金額を確定させることはできません。一式などでの回収よりも収集運搬費と処分費が総合で安くなるのが単価見積もりですが、価格の予測はあくまでも営業マンの経験値によるものになります。できる限り予算を上回らないように現場確認を行いますが、どうしても予定数量を上回ってしまうこともあります。絶対に予算以上の金額が出せない場合などご不安がある場合は、一式の価格に設定してもらうことも1つの方法です。

 

特徴2:新規契約書の対応が迅速~中程度の速さである

廃棄物の回収に求められる条件の1つに回収までの処理の速さがあります。ここに対応できる産廃業者は非常に重宝されるので、産廃業者によっては回収までの速さを売りにしている企業もあります。ただ、ある程度大きい組織になると、書面で契約書を締結するまでに時間がかかる場合も出てきます。資金に余裕のある産廃業者の場合ある程度組織が大きいことがほとんどなので、今日依頼して明日の回収などが難しい場合もあるかもしれません。そういった場合の対応にも注目して信頼できる業者であるかどうかも見極めてもらうようお願いします。

 

特徴3:見積もりに単価見積もりを採用し「一式」という単位を使用していない

特に建設系の廃棄物で多いのが廃棄物の収集運搬や処分の費用を「一式」で見積もりを出し、排出事業者の予算内に収めるようにすることがありますが、「一式」で出す見積もりはある程度余裕を持った価格にするため、「kg」や「㎥」のような単価見積もりの方が安上がりになることが頻繁にあります。

排出事業者であるイニシアチブを利用して廃棄物の収集運搬や処分にかかる費用を下げるために「一式」の単位を利用することもありますが、過度にダンピングをした場合には不法投棄や不正処分のリスクが高まります

また、どの部分にどのくらい費用がかかっているのか非常に分かりづらい見積もり方式が「一式」となります。見積書として最終的に出す単価が「一式」であったとしても、基本的に費用を算出するために単価見積もりや配車の数、作業要員の人件費を見込んで単価見積もりを作成し、予定数量を入力して計算します。「一式」で見積もりを提出してくる業者には逆に「内訳が知りたい」と尋ねてみるのも手です。その産廃業者が内訳を出せない場合は必要以上の経費を支払ってしまっている場合もあるので他社に見積もり依頼を出してみるなど工夫してみるのもいい方法になります。

 

特徴4:よりよい廃棄物の収集運搬方法や処分方法を提案してくれる

廃棄物の収集運搬や処分の費用を削減するためには廃棄物の回収方法や処分方法を変更する必要が出てくる場合もあります。こういった提案が産廃業者から出てくるのであれば、その廃棄物処理業者の営業マンが優秀である可能性が高くなります。

収集運搬をより効率よくするために2㎥のBOXから8㎥のコンテナに変更して車両費の削減を行う、廃棄物を処理場で処分する工程と種類ごとに分けて回収することで単価見積もりを安くすることができるなど、排出事業者から言われるがままに廃棄物の回収や処分をしていればよかった時代はとっくに終わっています。今では優良な産廃業者は自らよりよい廃棄物の排出方法や処分方法を提案してくれるようになってきています。

こういった業者があれば、既に契約している廃棄物など単価が分かっているものの1部に見積もりを出してもらうのも有効です。

 

優良な産廃業者を選ぶことはコスト管理にもメリットがあります

ポイント|ひらめき

適正に廃棄物を処理するために費用がかかってしまうのは仕方がないことではありますが、だからといってぼったくり価格で産業廃棄物の収集運搬や処分費を請求されてもいいというわけではないはずです。排出事業者のみなさんにとって、廃棄物の処分にかかる費用はどうしても「コスト」です。本業の利益を圧迫する費用はできるだけ削減しておきたいですよね。

先に紹介した優良な廃棄物処理業者と取引をすることはこういったコストの削減にも貢献してくれるはずです。不法投棄や不正処理などのリスクを最小限にしつつ、かかるコストも削減できるような関係を廃棄物処理業者と作っていくことは排出事業者のみなさんが日々頑張っている本業の結果にも必ず繋がるはずです。特に提案のできる廃棄物処理業者が今後求められてくると私たちは考えています。

少しでもみなさまのお役に立てるよう今後も精進していきます。

 

それでは今回はここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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