一般廃棄物の処理について|一般廃棄物の処理責任の所在
一般廃棄物の処理について|一般廃棄物の処理責任の所在
一般廃棄物として代表的なのは私たちが出す「ごみ」です。ごみの出し方が市町村によって違うことは非常に重要な関心ごとになっていますが、廃棄物処理法における一般廃棄物の位置づけに興味を持ったり関係する人は非常に少ないと思います。
廃棄物処理法で一般廃棄物がどのような位置づけにあるのか調べた人は市町村の廃棄物処理法担当者の方や廃棄物処理業界に勤めている人ぐらいではないかと思います。
一般廃棄物の処理はあまり興味が無い人もおおいでしょうが、一般廃棄物の収集運搬についてはみなさん把握していることと思います。燃えるごみの日は火曜・金曜など、ごみステーションに出してしまいさえすればあとは業者にお任せしておくだけでOKというのは非常にありがたいことなのです。
日本ではまずないのですが、海外ではごみの収集運搬が滞ってしまい、町中にごみが溢れてしまうという状況もときどきあります。
そもそも、一般廃棄物を市町村が処理しなければいけないのはなぜでしょうか?
排出者(市民)や国や都道府県ではなく、なぜ市町村なのでしょうか?
産廃は排出者が自らの責任で処理しなければならないのに、一般廃棄物はなぜ市町村が処理してくれるのでしょうか?
簡単な答えとしては、市町村がやってくれているのではなく、自分たちの支払う税金で処理をしているからです。
昔から人が生活していくためにはごみが出てしまうものです。し尿汚泥やごみは必ず出てくるのですが、昔なら自分の生活圏の端っこか、生活圏の外側に捨てることで自然が処理してくれていました。
遺跡として発掘される貝塚などは昔のごみ捨て場のことです。
しかし、現代のように人口が多く生活レベルも高くなるとごみの量は多くなり質も多様化してきます。生活圏の端っこに置いておけば自然が処理してくれるものではなくなってしまったので、なんらかのルールを作り人が処理する必要が出てきました。
ただ、一人一人が思い思いに処理していたのでは非常に効率が悪いので、共同で処理しようということになります。共同で処理となると税金で処理をするのが最も効率のいい方法になってくるので、一般住民と密接な市町村がごみの処理を担当することになりました。
この原則から一般廃棄物の処理責任は市町村にあるのです。
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